久保の家
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炭焼き

 くだもの畑の雪が消えると、まず最初の仕事は炭焼きです。
畑で作る炭は、炭焼き釜で焼く本格的な白炭や黒炭ではなく、熾きを消して作る「消炭」です。
 冬の間に剪定したリンゴやブドウの枝を焼いて炭にすることで、病害虫が退治できるとともに、冬の間の燃料も確保できます。
 環境に優しい農業と、化石燃料に依らない省エネ生活の源です。

けしずみ【消炭】:薪や炭の火を中途で消してできた軟らかい炭。おきずみ。広辞苑

枝拾い

枝拾い 剪定して散らばった枝を拾い集めて束ねます。
根気が要り、腰が痛くなる厳しい仕事です。


枝集め 束ねた枝を1ヶ所に集めます。


炭焼き

着火 よく燃えるように、きっちり隙間なく積み上げて火を点けます。
いい炭を作るには無風状態が理想ですが、今日は風がありました。


冬の間、畑に埋けておく野菜にネズミが入らないように杉の葉で覆います。
野菜を掘り出して用がなくなった杉の葉も、ついでに燃やします。


燃えて熾きになった部分に、日陰でかき集めた雪を載せて消します。
放っておくと灰になってしまい、炭ができません。


枝が全部燃えたら、全体を雪で覆います。
熾きの熱で雪が溶け、消炭ができます。


雪を載せても内部は高温のため、燃え残った枝も炭化しています。


内部の火は消えていなので、油断していると、できた消炭にまた火が点いてしまいます。


適度に雪を載せたり、水を掛けて火を消します。
炭の持っている熱で水分を飛ばすのがコツです。
水の量が多すぎると、乾燥に手間がかかってしまいます。


鎮火して炭焼きが終了しました。

後は天火で乾燥して一丁あがりです。
2005年3月21日


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