茎を取り囲んで花が咲き、何段にも重なります。
この様子をお寺にある塔の先端の九輪に見立てて名付けられました。
白い花も咲いていますが、標高の高い場所では段数が少ないようです。
『おのれ住る郷は、奥信濃黒姫山のだらだら下りの小隅なれば、雪は夏きへて、霜は秋降る物から、 橘のからたちとなるのみならで、万木千草、上々国よりうつし植るに、ことことく変じざるはなかりけり。』
「九輪草四五りん草で仕廻けり」一茶
メモ | くりんそう【九輪草】 サクラソウ科の多年草。山地の湿地に多く、観賞用に栽培。日本産のサクラソウの中で最も大形。 根出葉は長楕円形。春の末、花茎を出し、白色または紅紫色の花を5〜7段に多数輪生。園芸品種もある。七階草。 【広辞苑】 クリンソウ(さくらそう科) 北海道・本州・四国の山間の湿地に自生し、5月〜6月に紅紫色で、まれに白花もある花を数層に輪生してつける。 草丈は30cm〜40cmで、高山村でも各所に見ることができ、また、鑑賞用として多くの家で栽培されている多年草である。 自然のものは乱獲されて減少しているのが残念である。 「日本のサクラ草の中で一番大きく、その王者といってよい。」と牧野博士は図鑑の中で言っておられる、美しい花である。 名は九輪草で輪生する花が九層、すなわち多層つける意味。 【高山村の花の紹介】 |
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科名 | サクラソウ科サクラソウ属 | 学名 | Primula japonica A.Gray クリンソウ 標準 【米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)】 |
調理 | |||
薬効 | 咳や痰に効きます。 | ||
季語 | 春 | 更新日 | 2018年 6月24日 |
【花の色】
白
青〜青紫
紫
桃
赤〜朱
黄〜橙
緑
混合
【実の色】
黒〜黒褐色
赤〜橙色
紫色
茶〜褐色
緑色
黄色
白〜灰色
色々
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花の咲く時期
名前のさくいん