黒紫色の実ができるサンザシです。
北海道と長野県の菅平だけにある希少種で、生きた化石「遺存種」と考えられています。
環境省のレッドデータブックではエゾサンザシが絶滅危惧II類(VU)、クロミサンザシが絶滅危惧IB類(EN)となっていますが、同じ種類だとする見解が多いそうです。
長野県ではクロミサンザシが絶滅危惧IB類(EN)に指定されています。
メモ | クロミサンザシ 北海道内の湿地や河畔沿いの林でみられるクロミサンザシ(黒実山査子Crataegus chlorosarca)は、かわいらしい白い花をつけるバラ科サンザシ属の落葉小高木で、高さ約6mほどになります。 日本ではクロミサンザシのほかにエゾサンザシ(C. jozana)、オオバサンザシ(C. maximowiczii)の2種が自生しています。 サンザシ属特有の刺が少なく、若枝、葉、花序に白い軟毛がつきますが後に無毛となるのが特徴です。 花序は散房状で、5〜6月に咲く白い花は径10〜1mm、花弁は5枚からなり、雄しべは長さ6〜7mmで花から長く出ます。 花柱は5個で雄しべより短く、柱頭はややふくらみます。果実は6〜9mmの球形で、熟すと黒紫色になります。 エゾサンザシは枝と花序に軟毛が密に生えることでクロミサンザシと区別でき、北海道、本州(長野県菅平)、樺太で見ることができます。 クロミサンザシは近年の湿地開発や河川改修などによって生育に適した環境が失われ、個体数が減少していることから環境省の絶滅危惧植物に指定されています。 【北大植物園】 |
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科名 | バラ科サンザシ属 | 学名 | Crataegus chlorosarca Maxim. クロミサンザシ 標準 【米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)】 |
調理 | |||
薬効 | 発疹や腹痛に使われました。 | ||
季語 | 更新日 | 2013年 1月10日 |
【花の色】
白
青〜青紫
紫
桃
赤〜朱
黄〜橙
緑
混合
【実の色】
黒〜黒褐色
赤〜橙色
紫色
茶〜褐色
緑色
黄色
白〜灰色
色々
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