サンショウ(山椒)

メモ さんしょう【山椒】
 ミカン科の落葉低木。日本の各地、中国・朝鮮に自生。高さ約3メートル。枝にとげが多い。 葉は小形の羽状複葉。春、黄色の小花を開く。雌雄異株。乾果は裂けて黒い種子を散らす。 葉と果実は香気と辛味が強く、芽は「木の芽」と称して香味料に、果実は香味料および健胃・回虫駆除薬に、材はすりこぎにする。 古称、はじかみ。川薑(かわはじかみ)。漢名、蜀椒。
【広辞苑】

サンシュユ
 昨年、宮崎県椎葉村役場からこのサンシュユとサンショウ の画像借用依頼が届いた。 椎葉村といえば「庭の山しゅの木・・・」と歌われる稗搗節(ひえつきぶし)のゆかりの里。 「山しゅの木」はサンシュユと言われているが、本当はサンショウ(山椒)であり、この説明用に使用したいとのことでした。 稗搗節は源平時代の悲恋歌であり、サンシュユは千年も後の江戸享保時代に中国、朝鮮から渡来しているのが理由だそうです。”
【四季の山野草】

庭の山椒の木 鳴る鈴かけてよ
鈴の鳴る時ゃ 出ておじゃれ
鈴の鳴る時ゃ 何と言うて出ましょ
駒に水くりょと 言うて出ましょ
和様平家の 公達流
おどま追討の 那須の末よ
那須の大八 鶴富おいて
椎葉たつ時ゃ 目に涙よ
恋の別れの 那須大八が
鶴富捨てて 目に涙よ
泣いて待つより 野に出て見やれよ
野には野菊の 花盛りよ
「ひえつき節」より

科名 ミカン科サンショウ属 学名 Zanthoxylum piperitum (L.) DC.  サンショウ 標準
Zanthoxylum piperitum (L.) DC. f. corticosum Kusaka  サンショウ synonym
Zanthoxylum piperitum (L.) DC. f. verrucatum Kusaka  サンショウ synonym
【米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)】
調理 食べ方や薬効 新芽を摘んで味噌、砂糖、みりんを加えて擂り合わせ、木の芽味噌にします。田楽につけたり野菜や魚貝と和えます。 枝を擂粉木(すりこぎ)にすると殺菌効果があります。
薬効 果実は利尿、胃腸病、膀胱炎、健胃に効きます。水虫に果実の煎じ汁を塗ります。
できものや虫刺されには葉をもんで塗ります。
果実を焼酎に漬けた果実酒は、冷え症、低温血圧、月経不順、胆石症などに効きます。
季語 「山椒の芽」は春
「山椒の花」は夏
「山椒の実」は秋
更新日 2013年 2月 7日

上に戻る


【花の色】   青〜青紫      赤〜朱  黄〜橙    混合
【実の色】 黒〜黒褐色  赤〜橙色  紫色  茶〜褐色  緑色  黄色  白〜灰色  色々
ホームに戻る  花の咲く時期  名前のさくいん