アンズ(杏)

アンズ
 梅の後を追いかけるようにアンズが咲き出しました。
 中国北部が原産で、わが国には古い時代に渡来しています。

アンズの実
 梅雨の晴れ間に、アンズの実が橙色に輝いています。
 昭和30年代には比較的手の掛からない換金作物としてあちこちで栽培されていましたが、その後ほとんどがプラムやブドウに切り替えられ、アンズ栽培は減っています。

全国的に有名な千曲市森のあんずの里には一目十万本といわれるアンズ畑が広がり、毎年行われるあんずまつりは、たくさんの観光客で賑わいます。
信州の杏は、元禄時代に伊予宇和島藩主・伊達宗利公の息女豊姫が第三代松代藩主・真田幸道公に輿入れの際に、杏の種子を持参したのが始まりといわれています。

あんず【杏子・杏】:
(唐音)バラ科サクラ属の落葉高木。中国の原産。果樹として広く世界で栽培、日本では東北地方・長野県で栽培。 幹の高さ約3メートル。葉は卵円形で鋸歯がある。早春、白色または淡紅色の花を開く。 果実は梅に似て大きく、初夏に実り、果肉は砂糖漬・ジャムなどにする。 種子は生薬の杏仁(きょうにん)で、咳どめ薬の原料。カラモモ。アプリコット。 広辞苑

食べ方 生食したり、ジャムにします。

科名 バラ科サクラ属
学名 Armeniaca vulgaris Lam. var. ansu
Prunus ansu
Prunus armeniaca L. var. ansu Maxim.
薬効 種を乾燥した杏仁は、咳止めの薬として使われています。
季語 夏。
「杏子の花」は晩春。「からももの花」「杏散る(あんずちる)」「花杏(はなあんず)」「杏花村(きょうかそん)
撮影 2005年 4月14日
2005年 7月 7日
更新 2005年 7月 7日

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【花の色】   青〜青紫      赤〜朱  黄〜橙    混合
【実の色】 黒〜黒褐色  赤〜橙色  紫色  茶〜褐色  緑色  黄色  白〜灰色  色々
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