カナムグラ(鉄葎、葎草)

カナムグラの雄花
カナムグラの群落
カナムグラの雌花
 棘があってカネ(金、鉄)のように丈夫な蔓が繁茂して絡み合い、(むぐら)になっていることから名付けられました。 さしずめ有刺鉄線のかたまりといったところでしょう。
 カナムグラの雌花はカラハナソウやホップの花に似ていますが、ビールには使えず、かえって花粉症の原因になっているそうです。

カナムグラ
「思ふ人来むと知りせば八重葎 覆える庭に珠敷かましを」
「珠敷ける家も何せむ八重葎 覆える小屋も妹とし居らば」
と万葉集に歌われている八重葎は、ヤエムグラではなくこのカナムグラであろうといわれています。

カナムグラの蔓
 カナムグラの蔓の先端は右に回りながら伸びるので、「右巻き」と呼んでいます。
 これは植物の世界だけで、物理学や医学、工学関係ではこの巻き方を「左巻き」と呼んでいます。

かなむぐら【金葎・葎草】:
クワ科の一年草。人家近くに生える雑草で、茎は他物にからみつき、茎と葉柄に逆向きの小さいとげがある。 葉は5裂、雌雄異株。秋、淡緑色の小花の塊をつけ、凸レンズ状の実を結ぶ。八重葎。 広辞苑

科名 アサ科カラハナソウ属、クワ科
学名 Humulus scandens (Lour.) Merr.  カナムグラ 標準
Humulopsis scandens (Lour.) Grudzinsk.  カナムグラ synonym
Humulus japonicus Siebold et Zucc.  カナムグラ synonym
薬効 健胃、利尿、強壮効果があります。
季語
撮影 2004年 7月 9日
2006年 8月25日
2003年10月 4日
2010年10月 7日
2004年 6月13日
更新 2014年 5月 1日

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【花の色】   青〜青紫      赤〜朱  黄〜橙    混合
【実の色】 黒〜黒褐色  赤〜橙色  紫色  茶〜褐色  緑色  黄色  白〜灰色  色々
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