トリカブト(鳥兜)

トリカブト
トリカブト
トリカブト
トリカブト
トリカブト
トリカブト
トリカブト
 猛毒で有名なトリカブトは、野山に咲く花の中でも、とりわけきれいな色をしています。
 たくさんの種類があり、正確な名前はわかりません。
 舞楽の伶人がかぶる烏帽子(えぼし)を兜ともいい、花の形が似ていることから名付けられました。

若葉をニリンソウと間違えて食べ、中毒死する事故が起きています。
 トリカブトの解毒剤は発見されていません。
 アイヌ民族は矢毒にトリカブトの毒を使って狩猟し、倒した熊などの矢毒が刺さった部分の肉を大きめに取り去り、残部は加熱して食べていたそうです。

とりかぶと【鳥兜】:
1)舞楽の楽人(伶人)が常装束に用いる冠。錦・金襴などで鳳凰の頭にかたどったもの。舞曲の種類によって形式・装飾・色彩が異なる。鳥甲。鳥兜
2)キンポウゲ科の多年草。高さ約1メートル。秋、梢上に美しい紫碧色で1)に似た花を多数開く。塊根を乾したものは烏頭(うず)または附子(ぶし)といい、猛毒であるが生薬とする。同属近似の種が多く、それらを総称することが多い。種によって薬効・毒性は異なる。カブトギク。カブトバナ。 広辞苑

トリカブト(きんぽうげ科)
 普通は山林の周辺部に生育しています。トリカブトの仲間には十種類以上あります。
 花は青紫色をしており、かぶと状になっているのは、がく片が変形して花のようになっていて、花びらはその中に入っています。
 庭先などに栽培され生花等にも使われますが、猛毒で、特に根塊に毒が蓄積され、これを「附子(ぶす)」と言っております。 若い時に二輪草と根生しているので気をつけなければいけません。
 名は「鳥兜」で花の形が舞楽の冠に似ているところからつけられました。
【高山村の花の紹介】

トリカブトを材料にした漢方薬を愛用して若さを保っていた東京帝国大学名誉教授・白井光太郎理学博士は、 昭和7年(1932年)、配剤を誤って急死したといわれています。

科名 キンポウゲ科トリカブト属
学名 Aconitum
薬効 毒草 花、茎、葉、根すべて有毒で、特に根は猛毒です。
葉を1g食べただけで重篤な中毒を起こした例もあり、花粉も有毒です。
季語
撮影 2018年 7月27日
2018年 7月27日
2009年 9月 5日
2004年 9月11日
2004年 9月11日
2010年 9月19日
2011年 9月27日
更新 2018年 8月25日

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【花の色】   青〜青紫      赤〜朱  黄〜橙    混合
【実の色】 黒〜黒褐色  赤〜橙色  紫色  茶〜褐色  緑色  黄色  白〜灰色  色々
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