ウバユリ(姥百合)

ウバユリ
ウバユリ
ウバユリ
 杉林の中で、まっすぐ伸びた茎から水平に飛び出すようにしてたくさんの花が咲いています。
 ウバユリは関東以西に分布し、オオウバユリは中部地方以北に生えているということで、信州ではどちらも見られます。
 ウバユリの花が咲くのはこぼれた種子が発芽してから6〜8年目で、開花した個体はその後枯死してしまいますが、子どもの鱗茎ができていてそこから新しく育つため、毎年のように花を見ることができます。

ウバユリの葉
 ウバユリという名前の由来として、Wikipediaには”花が満開になる頃には葉が枯れてくる事が多いため、歯(葉)のない「姥」にたとえて名づけられた。”とありますが、多少虫食いはあるものの、葉はしっかり残っています。
 このため、石川の植物では、「花の時期に、葉(歯)が無いから老女」だという論理に異論を唱え、諸説を紹介しておられます。
・「歯がない年齢にもかかわらず、なお、女の色気を保っている姥にたとえたもので、昔の人は粋な命名をしたものである。」
・「花盛りの時期に、すでに老女のおもむきである」
・「熟年を迎えて歯が無くなってしまった姥のようなユリ」
・「大きな葉は(乳母として)植物全体と花を育てるのが役目で、育てた花が開く頃葉が無くなることが多い。つまり役目として育てた娘が花盛りとなる頃、葉(歯)が無くなる。したがって、乳母百合である。」

うばゆり【姥百合】:
ユリ科の大形多年草。山野の林下などに生ずる。高さ約1メートル。 地下の鱗茎は白色、茎は直立して中ほどに5〜6葉をつける。葉は大きく卵形、基部は心臓形。 7月頃、茎頂に2〜4個の緑白色の花を横向きに開く。鱗茎を食用。蕎麦葉貝母。 広辞苑

食べ方や薬効 若芽をおひたしや和え物にし、鱗茎は天ぷら、煮物、ホイル焼きなどにして食べます。

科名 ユリ科ウバユリ属
学名 Cardiocrinum cordatum
Lilium cordatum
薬効
季語
撮影 2007年 8月 2日
更新 2007年 8月 3日

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【花の色】   青〜青紫      赤〜朱  黄〜橙    混合
【実の色】 黒〜黒褐色  赤〜橙色  紫色  茶〜褐色  緑色  黄色  白〜灰色  色々
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