フジ(藤)【ノダフジ(野田藤)】

フジ
ナガフジ
 庭先には通常のフジの他に、ピンクと白のヤマフジがあり、藤棚を作っていないのでごちゃごちゃと咲いて、あたり一面にいい香りが漂います。
 ご近所のお宅には、60センチもある長い房を垂らしているフジがあります。

「藤棚や花をもれ来る池の月」一茶

フジの実
 実も花と同じでぶらさがっていますが、木を弱らせないように実を成らせないほうがいいそうです。

フジの蔓
 ”フジ”には大きく分けて普通のフジ(藤)もしくはノダフジ(野田藤)とヤマフジ(山藤)があり、 フジは先端が右に回りながら伸びるので「右巻き」と呼んでいます。
ところが、この方向が曲者です。
物理学でも、医学でも、工学でも進行方向に向かって右か左かを決定しているのですが、 植物の世界だけは進行方向と逆に向かって決めていたのです。
つまりフジの蔓の巻き方向が「右巻き」ということは、進行方向に向かって左巻き、 ネジでいうと左ネジ、あるいは逆ネジになります。
このため、植物についても同様に右巻きとする説もあります。
 参考:朝日新聞社発行「植物の世界」

ふじ【藤】:
マメ科フジ属の蔓性落葉木本の総称。 山野に広く自生するヤマフジ、また観賞用の多くの園芸品種がある。 幹の長さ10メートル以上、他物にからみ、右巻き。 葉は羽状複葉。5〜6月頃淡紫色または白色の蝶形の花を長い花穂で垂れる。 (さや)は長楕円形。 蔓は強靱で、縄の代用など各種の用に供する。ノダフジ。紫藤(しとう)広辞苑

科名 マメ科フジ属
学名 Wisteria floribunda (Willd.) DC.
薬効 便秘に効果があります。
季語 晩春。「藤の花」「山藤」「白藤」「藤の房」「藤棚(ふじだな)」「藤房(ふじふさ)」「藤波(ふじなみ)」「野田藤(のだふじ)」 「白花藤(しろばなふじ)」「赤花藤(あかはなふじ)」「八重藤(やえふじ)」「南蛮藤(なんばんふじ)」「野藤(のふじ)
「藤の実」は秋。
撮影 2006年 5月13日
2006年 5月27日
2003年11月17日
2004年 6月13日
更新 2006年 6月 1日

上に戻る


【花の色】   青〜青紫      赤〜朱  黄〜橙    混合
【実の色】 黒〜黒褐色  赤〜橙色  紫色  茶〜褐色  緑色  黄色  白〜灰色  色々
ホームに戻る  花の咲く時期  名前のさくいん