昔からなんの手入れもしていないのに、真夏になると必ず庭の片隅で暑苦しそうな朱色の花が咲きます。
南アフリカ原産で、ヨーロッパで観賞用に改良され、フランス人モントブレットさんの名前にちなんでモントブレチアと呼ばれています。
またヒオウギズイセンとヒメトウショウブの交配種だともいわれ、クロコスミアという別名もあります。
日本には明治の中頃に持ち込まれ、葉がヒオウギ(檜扇)のようで、花(球根という説もある)がスイセンに似て、全体に小型なことから姫檜扇水仙と名付けられました。
我が家では少なくとも50年以上前から咲いています。
タンポポやヒメオドリコソウのように余所から飛んできて自然に繁殖したとは考えられず、誰かがどこからか運んできたのでしょうが、食べる物も事欠くような貧しい百姓に花を愛でる余裕があったとは思えません。
築後100年以上経っている我が家は、祖父母が両養子として入る前は、別の家系の人が暮らしていたそうで、明治時代にハイカラな花を育てていたものが、100年以上経過しても残っているのかもしれません。
そういえば、同じように明治初期にヨーロッパから輸入されたというフサスグリも屋敷に生えています。
その家系については位牌も過去帳も残されていないため、今では尋ねる手がかりもなく、謎のままです。
花が終わるとトウモロコシの実を萎びさせたような黄色い実ができています。
科名 | アヤメ科ヒメトウショウブ属 |
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学名 | Crocosmia×crocosmiiflora |
薬効 | |
季語 | |
撮影 |
2004年 7月 2004年 7月 2012年 7月24日 2010年 7月25日 2009年 8月 9日 2005年 9月25日 |
更新 | 2013年 5月21日 |
【花の色】
「白」
「青〜青紫」
「紫」
「桃」
「赤〜朱」
「黄〜橙」
「緑」
「混合」
【実の色】
黒〜黒褐色
赤〜橙色
紫色
茶〜褐色
緑色
黄色
白〜灰色
色々
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