クズ(葛)【クゾフジ】

クズ
クズ
クズ
 秋の七草の一つで、クゾフジと呼んでいます。
 非常に繁殖力が旺盛で、あたり一面に繁茂して木に絡みつき、枯らしてしまいます。
 猪が根を掘り起こして荒らすので、害の多い植物です。

Kudzuは世界中に広まって、あらゆる物を覆い尽くそうとしています。

クズの蔓
 クズの蔓の先端は左に回りながら伸びるので、植物関係では「左巻き」と呼んでいます。
 ところが植物以外の物理学や医学、工学関係ではこれを「右巻き」と呼びます。

「秋の野に咲きたる花を指折りかき数うれば七種の花
萩の花  尾花  葛花  撫子の花  女郎花  また藤袴  朝貌の花山上憶良(万葉集)

くず【葛】(奈良県国栖(くず)の地名に因むという):
マメ科の大形蔓性の多年草。山野に多く、蔓の長さは10メートル以上にも達する。 葉は大きく、裏面は白っぽい。秋、葉腋に花穂をつけ、紫紅色の蝶形花を総状に咲かせ、花後、平たい莢を生ずる。 根は肥大し、生薬の葛根(かっこん)として解熱薬に用い、また、葛粉を採る。 蔓の繊維をとって葛布(くずふ)を織り、また蔓で行李などをつくる。秋の七草の一。くずかずら。 広辞苑

根(地下茎)を乾燥した葛根をつぶして抽出した澱粉が「葛粉(くずこ)」で、和菓子の材料になります。

科名 マメ科クズ属
学名 Pueraria lobata (Willd.) Ohwi
Pueraria montana (Lour.) Merr. var. montana (Willd.) Maesen et S.M.Almeida
薬効 葛根は発汗、解熱に効くといわれ、風邪薬に含まれています。『葛根湯の○○○ー○』
季語 秋。「真葛」「葛かづら」「葛の葉」「葛の雨」「葛の風」「葛垂るゝ」「真葛原」「葛の花」「葛の葉」
撮影 2011年 8月 7日
2003年 8月13日
2010年 8月21日
2004年 6月13日
更新 2013年 6月26日

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【花の色】   青〜青紫      赤〜朱  黄〜橙    混合
【実の色】 黒〜黒褐色  赤〜橙色  紫色  茶〜褐色  緑色  黄色  白〜灰色  色々
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